理系おじさんの社会学
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西尾幹二氏と中川八洋氏の議論
いわゆる「日本の保守」といわれる思想家同士で、大きな意見の隔たりが発生することがある。評論家の西尾幹二氏と筑波大学名誉教授の中川八洋氏の論争が代表的かもしれない。この議論は非常に重要な意味があると私は考えている。ちなみに先般、西尾幹二氏は中川八洋氏を名誉棄損で提訴されている。その件についてはここでは詳細はコメントしない。

西尾幹二氏は東大文学部卒で元々はドイツ文学専攻であり、あの三島由紀夫との交流もあったという。アメリカ陰謀論のようなコメントや、台湾に対する発言、そして皇太子徳仁親王や雅子妃殿下への非難といった「過激?」な意見でも知られている。そして、彼は自身で「保守」は自称していない。特に、いわゆる新米保守の勢力から非難されることが多い。

一方で中川八洋氏は、東大工学部を卒業しているがその後アメリカのスタンフォードで政治を学んでいる。基本的に保守思想であり、日本の核武装を一貫して主張している。また皇室問題に関しては、旧皇族の復帰や男系男子への皇位継承を主張している。アメリカ陰謀論ではなく、コミンテルン陰謀説のような主張をすることが多い。つまり、いわゆる親米保守の色彩が濃い。

両氏の共通点としては「東大卒」がある。しかし中川八洋が工学部卒ということで、わたくし「理系おじさん」としては中川氏に共感したいと言いたいところだが、私は、むしろ文系の西尾幹二氏の主張に注目している。私は少なくとも「親米」でないし、反グローバリズムであり、そして反原発思想もある(ただし兵糧攻め(大規模な経済制裁)されるくらいなら原発動かす方がマシと主張している。) そして西尾氏に共感する最大の理由は彼のその「歴史観」かもしれない。

私はアメリカ陰謀論に関しては「陰謀論」という表現が適切かどうかは解らない。しかし英国(ケンブリッジ系)の学者から始まった「優生学」が当時のドイツ(ナチス)とアメリカで拡大解釈されたことは間違いのない事実である(当ブログ:「遺伝学と優生学」参照)。特にアメリカでは選民思想的キリスト教文化、そして元々選民思想があるユダヤ系アメリカ人の選民意識は非常に強かった。西尾幹二氏は「優生学」という言葉こそ使っていないが「人種偏見」があったと常に主張している。そのことについて、私は深く共感している。

当時の「人種偏見」については、中部大学の武田邦彦教授や元新聞記者の高山正之氏、そして経済評論家の森永卓郎氏もが「白人至上主義」について的を得た主張をしている。しかし、こういう議論は特にテレビではタブーであり、特にアメリカ社会は絶対に受け入れない議論である。そしてこの「優生学」も現在ではタブー視されることが多い。とくに既存のマスメディアでは自制?外圧?あるいは無意識に皆が議論を避ける傾向がある。(おそらく人権問題に拡大するのを恐れている?)

私は第二次大戦でのアメリカがそういう「選民思想」や「人種偏見」がベースなっていた事は間違いないと考えている。その社会の上に「経済的な利権勢力」がプロパガンダで政治を動かされてしまったことが本質だと考えている。それが「アメリカの世界支配」というように目に映るのも当然かもしれない。しかしアメリカの政治家は献金が多いとはいえ、法の下で民主主義で選ばれている。アメリカ国民のことをある程度は考慮しなければ大統領や政治家として成立しない。ルーズベルトだって、そもそも外国と戦争しないことを公約にして大統領になった人物である。将来、かつてのモンロー主義だって復活する可能性は多少はあるかもしれない。

現代でもそうだが、アメリカは多民族国家で貧富の差が大きい。マジョリティであるアングロサクソン系の支持を得るためには「歪んだ優生学:人種差別意識」を陰で推進する。資本家の多いユダヤ系の支持を得るためには「ナチスのホロコーストの悲劇を宣伝」する。アフリカ系住民はキリスト教徒が多いので「選民思想」を植え付ける。そして最近の中国系、韓国系住民への配慮(選挙の票目当て)、および先の大戦でのアメリカを正当化(原爆投下も正当化)する目的として反日活動を容認する。・・・そして、すべてのアメリカ人にはアメリカの「正義:Justice」を訴える。

彼らにとってアメリカの「正義」とは、先ずはアメリカの歴史を正当化させること。ハーバード大学のサンデル教授の「正義」は私には「欺瞞」にしか見えない。アメリカの歴史は正当であり、その基軸はアングロサクソンであり、キリスト教であり、選民思想である。非アングロサクソンでもキリスト教であり、選民思想であれば正義とすることができる(ユダヤ人やラテン系、そしてアフリカ系)。しかし当時、強国でもあった日本、そして日本人はそのどれにも当てはまらない。あのナチスドイツは日本に対して「アイヌはコーカソイドであり、日本人はアイヌの血をひいているので特別である」・・・という無茶苦茶な「こじつけ」で日本と同盟を結んだのである。

たしかに中川八洋や上念司が主張するようにコミンテルンの陰謀もあったことは事実。特にハルノートを実質作成したデクスター・ホワイトはコミンテルンのスパイだったことは有名。しかし日本の近衛文麿(元首相)や東郷茂徳(元外相)までもがコミンテルンのスパイだったかどうかは明確になっていない。しかし、旧ソ連のKGB(プーチン大統領の古巣)でも共産主義者でもそうだが「人種差別」の要素は少なく、「愛国心」の方が強いように私には映る。

保守勢力同士の対立で最も顕著なのが、この論点だ。「共産主義=コミンテルン=悪」、一方で「白人至上主義=選民思想=キリスト教」。しかし共通するのは軍事化とグローバル化である。私も共産主義には反対であるが、そもそも共産主義の目的は国家主義や平等主義が根本にあり、差別主義(選民思想)やキリスト教主義がベースではなかった。要は設計主義的な手法に問題があったわけだ。さて、日本にとってどちらがやっかいな存在だろうか? という議論になる。戦前からこうした議論は日本の知識人の中では結構論争になっていたようだ。

そして大東亜戦争での日本政府は、欧米の白人主義を否定して、ソ連の共産主義も否定した。そしてアジアの欧米からの解放をスローガンとして大東亜共栄圏への道を進んだ。しかしアジアといっても人類学的に人種が似ていても文化や価値観はまるで違っていた。シナ朝鮮が日本とはあまりにも違いすぎることは福沢諭吉「脱亜論」でも既に気付いていた。しかし「アジアは皆ともだち」・・・のような現代日本に通じる「お花畑」思想は戦時中もあったということになる。

戦時中の反米、大東亜共栄?「アジアは皆ともだち」の思想はあの東条英機の思想でもあった。しかし、その「反米」や「アジアは皆ともだち」思想は「A級戦犯」を永遠に断罪する左翼勢力が何故か確実に受け継いでいる。日本の左翼勢力はコミンテルンの影響も受けていたとされるが、当時の政府もその思想の影響を間違いなく持っていた。近衛文麿は「結局、左翼も右翼も同じだった」と発言されたようだ。

確かに現代日本は恥ずかしながらもアメリカの核の傘は必要だろう。日米関係なくして日本の国益を維持することは困難かもしれない。日本を手中にしたアメリカにとって最後に残された敵は「イスラム」であることは間違いない。私はアメリカに非難されようが、親米保守から非難されようが西尾幹二氏のような主張を堂々とテレビやネットで多く紹介されること期待する。

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テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント
森永卓郎
森永卓郎は、麻生太郎政権を「テロリスト」と呼ぶなど、
支那サポーターに共通の病的言動には枚挙に暇がない。
この無責任男はかねてより、「私は日本丸腰戦略というのを提唱しています。
軍事力をすべて破棄して、非暴力主義を貫くんです。
仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』
と書かれればそれはそれでいいんじゃないか」などと、
日本人の命を平気で凶暴な支那に投げ与えるキテレツな主張をしている。
[2014/10/07 09:56] URL | 共産党と社民党の消滅を望む #- [ 編集 ]

西尾幹二さん
西尾さんと近現代史の伊藤隆さんが、ひと月前に小生の郷里の兄の
民宿に泊まりました。兄は「おい西尾は何者だい?」と怪訝だった。
天才仲小路彰氏の遺稿資料の確認のためでした。
中川氏が山本五十六を大声で非難しているのは正解です。

現在「グローバリズムの本質」に感心があります。
[2015/11/07 19:34] URL | cqf02343 #- [ 編集 ]

若人の嘆き!
風呂に浸からないで万年床で有名な白人は臭くてやだなぁ!野蛮人?耶蘇教はインチキ宗教だし、物欲強いし、言語はレロレロ音声で聞くに耐えない!
やっぱ日本が一番いい。
[2016/11/17 14:40] URL | 東伏見胤彦 #t50BOgd. [ 編集 ]


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「常に勉強」それがモットーの理系おじさんのブログです。理系おじさんの目から見た現代社会を鋭く論じたい。またこのブログに関する意見があれば賛否両論問わず受け付けます。基本的には現代社会を勉強して共有するのが目的です。

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